クイックリファレンス:ローカルプロパティとグローバルプロパティ

SenseTalkのローカルプロパティとグローバルプロパティにより、システム全体における挙動を設定または変更できます。 例えば、時間または日付値の数値フォーマットを設定したり、SenseTalkスクリプトがファイルやファイルシステムオブジェクトとやり取りする方法を変更できます。 また、SenseTalkによるオブジェクトの処理方法に影響を及ぼすいくつかのスペシャルプロパティも存在します。

以下において、ローカルプロパティ、グローバルプロパティおよびスペシャルプロパティのリストを確認できます。 SenseTalkには、以下のページで説明するEggplant Functionalアプリケーションによる操作に固有の一連のグローバルプロパティも含まれます。

ローカルプロパティ

SenseTalkのローカルプロパティは、ハンドラ内のローカルな挙動を制御します。 これらが現在のハンドラ内で特定の値に設定されていない場合は、各プロパティに指示されたデフォルト値が適用されます。 これらのプロパティ値の1つをハンドラ内で設定すると、ローカルハンドラ内ではその値のみが適用されるようになります。 ローカルハンドラを呼び出すハンドラ、またはローカルハンドラに呼び出されるハンドラには影響はありません。

caseSensitive

大文字・小文字を区別するか、大文字・小文字を区別しないかを明示的に規定しないテキスト比較が、大文字・小文字を区別するケースセンシティブかどうかを判断します。デフォルトはFalseに設定されます。

centuryCutoff

2桁の西暦年がどの世紀に属するかを制御します。デフォルトでは、defaultCenturyCutoffグローバルプロパティの値に設定されます。

itemDelimiter

テキストアイテムに使用れさる区切り文字を定義します。デフォルトでは、defaultItemDelimiterのグローバルプロパティの値に設定されます。

lineDelimiter ラインチャンク式を評価する際にラインアイテムを区切ることができる文字列を定義します。デフォルトでは、defaultLineDelimiterグローバルプロパティの値に設定されます。

listInsertionMode

別のリストに挿入されるリストがそのリスト内でネスト化されるか、アイテムごとに挿入されるかを判断します。デフォルトでは、defaultListInsertionModeグローバルプロパティの値に設定されます。

numberFormat

数値を表示するためのフォーマットを定義します。デフォルトでは、defaultNumberFormatグローバルプロパティの値に設定されます。

wordDelimiter

テキスト内の単語を区切る文字を定義します。デフォルトでは、defaultWordDelimiterグローバルプロパティの値に設定されます。

wordQuotes

引用句がワードチャンク内でどのように処理されるかを制御します。デフォルトでは、defaultWordQuotesグローバルプロパティの値に設定されます。

グローバルプロパティ

以下のSenseTalkプロパティは、グローバルスコープとなります。 これらは任意のハンドラによっていつでも変更でき、変更後は、新たな値がすべてのハンドラ内で有効となります。

注:グローバルプロパティの多くは、 そのプロパティの詳解で示したように、スクリプトの実行開始時点で標準的な初期値を保持します。 これらの標準値は、STという接頭辞が付けられたプロパティ名を利用して、ホストアプリケーション向けのユーザーデフォルトデータベース内の設定で上書きできます。 例えば、shellCommandプロパティは、ユーザーデフォルト内のSTShellCommandという名前を利用して設定できます。

asTextLimit

内部生成された値のテキスト表現の最大サイズを制御します。

autoSaveDatabaseUpdates データベースの更新を自動的に保存するかどうかを判断します。
backScripts メッセージ受け渡しパスの一部として、ターゲットオブジェクトの後でメッセージを受け取る特別なオブジェクトのリスト。
booleanComparison ブーリアンマッチングの方法を制御します。

breakpointsEnabled

breakpointコマンドを受け入れるか、無視するかを判断します。

characterFiller コンテナのコンテンツ端の外に存在する文字位置に格納することでコンテナを拡張する場合の挙動を規定します。

clockFormat

時間の表示フォーマットを管理するために、12 hourまたは24 hourに設定します。

colorFormat

色の表示用フォーマット

defaultCenturyCutoff centuryCutoffローカルプロパティが設定されていない場合に、2桁の西暦年が属すると想定される世紀を制御します。
defaultDataFormat データをテキストに変換する際の値の表示方法を制御します。

defaultItemDelimiter

テキストアイテム用のデフォルトの区切り文字を定義します。

defaultLineDelimiter ラインチャンク式を評価する際にラインアイテムを区切ることができる文字列を定義します。
defaultListInsertionMode アイテムリストを別のリストに追加する際のアイテムの挙動を制御します。

defaultNumberFormat

数値表示用のデフォルトフォーマットを規定します。
defaultQuoteFormat listFormatおよびpropertyListFormatグローバルプロパティにおける値が、テキスト変換時にどのように引用されるかを規定します。

defaultStringEncoding

ファイル内のテキスト文字列の読み取りおよび書き込み時に使用するエンコーディングを制御します。

defaultWordDelimiter

単語向けのデフォルトの区切り文字を規定します。

defaultWordQuotes

ワードチャンク向けのデフォルトの引用符を定義します。

duplicatePropertyKeyMode

プロパティリスト内での重複キーの取り扱い方法を制御します。

endValue

返す値がそれ以上ない場合にイテレータによって返されるend定数の値。

evaluationContext

(ローカル変数、グローバル変数またはユニバーサル変数かにかかわらず) dosendvalue()またはmerge()式における変数の評価方法を制御します。デフォルトはLocalに設定されます。

例外

最新のtryブロックのコンテキスト内で投げられた例外に関する情報を格納します(そうでない場合は空白となります)。

folder
directory

ファイルシステム内の現在の作業フォルダが返されます。

folderNamesEndWithSlash

フォルダ名を返す際に、後ろにスラッシュをつけるかどうかを判断します。

frontScripts

メッセージ受け渡しパスの一部として、ターゲットオブジェクトの前でメッセージを受け取る特別なオブジェクトのリスト。

lineFiller コンテナのコンテンツ端の外に存在する行番号位置に格納することでコンテナを拡張する場合に使用する行区切りを提供します。

listFormat

リストの表示フォーマットを制御します。

matchesCanOverlap

パターン検索を上書きできるか、またはネスト化できるかを判断します。

namedColors

色を定義して名前でアクセスできるようにします。

objectContainsItemDefinition 演算子または関数がプロパティリスト内のキーや値にアクセスする方法を制御します。

patternCharacterMode

パターン検索向けに、行モードとテキストモード(デフォルト)の切り替えを行います。

patternTimeout

単一のパターン検索に要する最長時間を制御します。

predefinedVariables

事前定義済みのすべての変数の定義を記したプロパティリストを格納します。

propertyListFormat

表示されたプロパティリストのフォーマットを制御します。

readTimeout

readまたはopen socketコマンドがタイムアウト前に要する最長時間(単位:秒)を規定します。

resultHistory

最新の結果の値リストを格納します。

resultHistoryLimit

resultHistory内のアイテムの最大数を制御します。

shellCommand

shell()関数が使用するコマンドラインシェルを設定します。

strictFiles

存在しないファイルコンテンツへのアクセスが例外を投げるか、または空の値を返すかを判断します。

strictProperties

Trueに設定する場合は、オブジェクトの未定義プロパティへのアクセスにより、空の値が返されるのではなく、例外が投げられます。

strictVariables

Trueに設定する場合は、宣言されていないまたは保存されていないローカル変数値にアクセスすると、変数の名前が返される代わりに例外が投げられます。

suiteVariables ユーザ定義の一連の変数のプロパティリストを格納します。

throwExceptionResults

resultを設定する演算がエラーを返す場合に、例外を投げるかどうかを判断します。

timeFormat

利用可能なすべての日付/時間フォーマットを定義するプロパティリストです。

timeInputFormat

日付値と時間値の識別に使用するフォーマットリストです。

treeFormat XMLツリーのフォーマット方法を定義します。
treeInputFormat ツリーが変更された場合にテキストノードを加えるかどうかを規定します。

umask

新たに生成されたファイルに対するアクセス許可を制御します。

URLCacheEnabled

後で再利用するために、アクセスしたURLをキャッシュするかどうかを判断します。デフォルトでは、キャッシュを可能にするためにTrueに設定されます。

URLErrorLevel

エラーとして処理される最も低いURLのステータス値を規定します。

URLTimeout

URLリクエストがタイムアウトになるまでに要する最長時間(単位:秒)を規定します。

watchForScriptChanges

SenseTalkが呼び出された場合や、SenseTalkがアップデートソースを最初にチェックする場合に、SenseTalkがスクリプトハンドラのキャッシュ済みコピーを使用するかどうかを判断します。

wordFiller コンテナのコンテンツ端の外に存在するワード位置に格納することでコンテナを拡張する場合の挙動を規定します。

スペシャルプロパティ

SenseTalkに特別な意味を与えるいくつかのオブジェクトプロパティが存在します。 これらのプロパティの一部は、キーまたは値の関数で表記されないという意味で「隠されて」おり、オブジェクトのデフォルトのテキスト表現においても表示されませんが、オブジェクトのプロパティとして直接アクセスが可能です。

SenseTalkによるオブジェクトの処理方法に影響を及ぼすスペシャルプロパティが存在します。 これらのプロパティは特別な意味を持ちつつ、オブジェクトの通常のプロパティとして表示されます。

asText asTextプロパティがオブジェクト向けに設定されている場合は、本プロパティは「asText」関数のメッセージを処理しない限り、オブジェクトのテキスト表現として使用されます。
asTextFormat オブジェクトに「asText」関数のハンドラもasTextプロパティも含まれない場合は、SenseTalkはasTextFormatプロパティをチェックします。 本プロパティがオブジェクト向けに設定されている場合は、その値はフォーマット文字列として利用され、merge関数を利用するオブジェクトのテキスト表現を生成させます。
objectType オブジェクトのobjectTypeプロパティを設定すると、is a演算子向けの特定タイプのオブジェクトとして確認されます。
スクリプトプロパティ 詳しい説明は、スクリプトプロパティを参照してください。

 

This topic was last updated on 2月 01, 2019, at 11:13:23 午前.

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