eggPlant Functional v16リリースノート
以下のノートは、eggPlantの各リリースで導入された新機能および変更を説明したものです。以前のバージョンからアップグレードする際には必ず、関連する変更項目を読んでおくことを強くお勧めします。
潜在的な互換性の問題は赤でハイライト表示されます。
クロスプラットフォームユーザの皆様へ:
Windows用のeggPlant Functionalには、Mac用のeggPlant Functionalで利用可能な機能がほぼすべて揃っています。含まれていない機能については、リリースノートの下にリストアップしています。
互換性
Mac OS X 10.8、10.9、10.10、10.11
Windows 7、8、10、Server 2008、Server 2012
リリースv16.1.1(2016年7月22日)
ハイライト
- スクリプト編集パフォーマンスを改善。
- 選択部分の実行前または後に実行するスクリプトを選択。
- Windows上のランチャーサポートを改善。
- TeamLicenseServerサービス(Windows):TeamLicenseServerの登録方法が変更されました。以前にTeamLicenseServerをサービスとしてセットアップしている場合は、一旦削除し、InstallTeamLicenseService.batを使って再登録してください。
スクリプティングの改善点
- 複数行のテキスト検索を改善。新しいオプションの属性、 IgnoreNewlinesをYESに設定すると、文字列が複数行に分かれていても(一体的に)マッチングが行われます。
ユーザインタフェースの改善点
- スイートの設定タブで選択部分の実行前または後に実行するスクリプトが選択可能に。これらの選択項目は、SenseTalkスクリプト、Gherkin機能または表の選択部分の実行時に実行されます。
- Account(アカウント)設定タブにソースコントロール管理(SCM)情報を追加。これらの選択項目で、SCMを有効化/無効化したり、ユーザ認証情報を指定したり、どのSCMプログラムを使用するかを指定したりすることができます。
バグ修正/微調整
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Windows上の eggPlant.exeランチャーを削除。Eggplant.appフォルダ内の実行ファイルを呼び出してeggPlant Functionalを直接起動する形になりました。この方法だと、ウィルス対策システムにまつわる問題を回避することができ、より簡単にeggPlant Functionalをタスクバーにピン留めすることができます。
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多数の画像を持つスイートにおける画像命名時のパフォーマンスの問題を修正。
- 最新のAndroidサーバへアップグレードし、Androidキーボード切り替え時の問題を修正。
- 多数の修正により、各種SCM環境をサポート。
- 現在の画面よりも大きいテスト対象システム(SUT)への初回接続時の挙動を改善。
- アクセント付き文字を機能エディタまたはスクリプトエディタに入力するときの例外を修正。
- テキスト発見時にIgnoreSpacesと併せてValidWordsを使う際の問題を修正。
- IgnoreSpacesが有効になっているときのソース文字列におけるタブの問題を修正。
- 新しい画像キャプチャ後に時折起こる問題を修正。
- スクリプトを中止できなくなる問題を修正。
- 深くネストされたプロパティリストにおける構文エラーによってパフォーマンスが非常に遅くなる問題を修正。
- 接続されたiOSデバイスへの新規アプリケーションインストール時にControl > Launch Appメニューをアップデート。
リリースv16.10(2016年7月5日)
ハイライト
- Gherkin (.feature)テスト
- ソースコントロール管理(SCM)の統合
- Connection Doctor
- フローティングライセンス機能の拡張
スクリプティングの改善点
- WaitFor:画像が見つかるのを待つのに費やした時間が返されるようになりました。この値は、直後のthe resultによって得ることができます。
WaitFor 8.0, "myImage"
put the result
- 新しいappList()関数 :iOSまたはAndroidのSUT上のアプリのリストを返します。
- スクリプトへのコマンドラインパラメータ: eggPlant Functionalバージョン16.00より、-param myParameterを使って個々のスクリプトに個別のパラメータを渡すことが可能になりました。以前の(-params以降のあらゆる引数をすべてのスクリプトが受け取っていた)動作は非推奨となり、その使用は推奨されなくなりました。
runscript Script1.script -param "abc" Script2.script -param "xyz"
- Mac OS X:xPath式のデフォルト動作を変更。バージョン16.00以前、Mac上のeggPlant Functionalでは、スラッシュ(「/」)で始まらないxPath式のインタープリット時に非標準動作が用いられていました。バージョン16.00からは、正規のクロスプラットフォーム動作が用いられるようになりました。Mac上の旧動作は、次のスクリプトコマンドで再び有効化することができます。
set the StandardNodeExpressions to false
ユーザインタフェースの改善点
- Gherkin (.feature)テストをeggPlant Functionalスイートウィンドウの新しいセクションとして追加。標準Gherkin .featureファイルを使用して、SenseTalkスクリプト内で呼び出されるフィーチャ、シナリオ、表およびステップの定義を作成できます。全詳細については、eggPlant Functionalのドキュメントをご覧ください。
- ソースコントロール管理(SCM)とeggPlant Functionalとの直接統合を実現。現在のところ、eggPlant FunctionalはApache Subversion(SVN)とGit(git)をサポートしています。SCM下にあるスイートでは、ステータスインジケータが表示され、ファイルのチェックアウト、アップデート、コミット、ブランチ(Git)またはマージ(Git)を行うことができます。全詳細については、eggPlant Functionalのドキュメントをご覧ください。
- scheduleから呼び出されるスクリプトにparametersを追加。
- 新しいSet Rectangle(長方形を設定)操作部をビューアウィンドウのツールバーに追加。まず、キャプチャエリアを使って識別対象の長方形を定義します。その上でこのツールバー項目を使い、1つ(または2つ)の画像、または座標の組によってその長方形を割り出します。新しい長方形は、search rectangle(検索の長方形)、readText(テキストを読む)またはScreenCapture(画面をキャプチャ)の範囲制限に使用することができます。
- ユーザスニペットに加え、カスタムスニペットをスイートに保存可能に。
- 「リソースを表示」機能がスクリプト内のハンドラで機能。
- 「リソースを表示」で、選択したコマンドまたは関数のクイックヘルプへもアクセス可能に。
接続の改善点
- 新しい組み込みのAndroidサーバ(Android Gateway 3.2)により、remoteClipboardアクセスおよびフルUnicodeキーボードを実現。
- iOSクリップボードのサポート、フルUnicodeなど(iOS Gateway 3.2が必要)。
- AndroidまたはiOSのSUTへのモバイルアプリのインストールおよびアンインストール用の新しいGUIパネル。
- ビューアウィンドウのツールバーに共通モバイルボタン(Back、Apps、Search、PowerおよびVolume)を追加。
- 最も一般的な接続の問題の診断に役立つ新しいConnection Doctorメニュー。
バグ修正/微調整
- すべてのプラットフォームについてメモリと速度の最適化を多数実施。特にWindows上でのメリットが顕著です。
- ビューアウィンドウにある垂直ツールバーの配置と調整を改善。
- Windows上のeggPlantアプリケーションのウィルス警告が不用意に作動することを減らすためのクリーンアップ。
- SUT接続が失われたときに起こることがあったクラッシュを修正。
- 表示フィールド長よりも大きなテキストを編集するときに起こるWindows上の問題を修正。
- 一部のWindows環境におけるVNC検出の起動の問題を修正。
- runscriptからの呼び出し時にShellコマンドが返ってこない問題を修正。
- Amazon Web Services(AWS)からeggPlant Functionalを実行しているときのOCR関数使用上の問題を修正。
- 開始点を指定したSwipeコマンドの問題を修正。
- Linux上で画像名の大文字小文字の区別を廃止。
- 有用性のなくなった多数のシステムログメッセージを廃止。
- Detailed Connection Logging(詳細な接続ロギング)設定を正しく履行。
- Text Language(テキスト言語)設定の変更を記録。
- スイートのセクションのオン/オフ切り替え時に不安定になることがあった問題を修正。
リリースv16.00 (2016年2月23日)
ハイライト:
- 安定性およびパフォーマンスを多数改善。
- 組み込みAndroidサーバをアップデートし、Android 6.0デバイスをサポート。
ユーザインタフェースの改善点
- 設定のビューアタブ(eggPlant >設定>ビューア)に、Image Duplicates(画像の重複)の自動チェックを操作するためのオプションを追加。動作の遅いマシンのパフォーマンス改善のために、この機能を無効化することができます。
- 特に幅の狭いデバイスでのTypeTextパネルの表示上の問題を複数修正。
- ビューアウィンドウの端が隠れてしまう原因となり得る表示上の問題を修正。この問題によるスクリプト実行への影響はありませんでした。
- 画像エディタに最大ズームサイズを追加。
- 多数の画像でImage Collections(画像コレクション)を作成するときのパフォーマンスと安定性を改善。
- OCR Update(OCRアップデート)パネルで、複数の一致が見つかったときにUse Info(情報を利用)およびコピー機能を使えるようになりました。
- Mac上でのアチーブメント通知を止めるオプションを作成。
- 垂直ツールバーがColor(カラー)ツールバー項目をサポート。
- 垂直ツールバーが出ているときに設定変更すると、一時的に水平ツールバーを表示。
- スクリプトエディタで画像トークンをクリックすると、自動補完使用時に利用できるものと同じプレビューポップアップを表示。
接続の改善点
- ユーザ定義のRDP用キーボードを作成するためのメニューサポートをメインメニューに追加(コントロール> RDP Keyboard Layout(RDPキーボード レイアウト))。
- UK KeyboardsのサポートをRDPに追加。
- 複数のRDPキーイベントを修正(フランス語、英語およびドイツ語)。
- 接続の間に中断があると(接続が再確立されても)eggCloud予約が延長されない問題を修正。
- eggPlantが接続時にAndroid VNCサーバの最新バージョンの入れ替えを行わなくなりました。
スクリプティングの改善点
- v16でもたらされたClipRectangleプロパティの互換性の問題を修正。クリッピング適用前にClipRectangleが再度HotSpotを計算するようになりました。v16 CropRectangleは変わらず、クリッピング後にHotSpotを適用します。
- Mac OS X上のMonthNamesおよびWeekdayNames関数の問題を修正。
バグ修正/微調整
- メモリ内のディスク上に画像を保存するためにeggPlant Functionalが使用するメモリ量を制限するロジックを追加。デフォルト値は200 MBです。
- eggPlant FunctionalがDetecting Duplicate Images(重複画像を検出)するときに画像をキャッシュ内に保存しなくなりました。
- 呼び出されたスクリプトにおけるAssert呼び出しの繰り返しに関する問題を修正。
- RealVNC Mobileデバイスに対して実行するとImage Doctorが失敗する問題を修正。
- eggPlant Functionalが重複画像を検出している間にImages(画像)ディレクトリのコンテンツを変更する問題を修正。
- Linux用のカスタム画像編集カーソルを追加。
- チュートリアルSUTの再使用時の問題を修正。
- スクリプトの実行中にユーザ定義のキーボードマッピングが変更される場合の保護を追加。
- 画像が異なるサイズで再キャプチャされる場合に、eggPlant Functionalが画像に無効なclipRectangles/cropRectanglesを持たせなくなりました。
- スイートが開いている間にスイートResources(リソース)を外部から変更すると起こることがあった問題を修正。
- 小数値を伴う「検索の長方形」を使用した場合に起こることがあった問題を修正。
- 診断用に別のロギングを追加。
- Linux上のチュートリアルスイートへのアクセス上の問題を修正。
- スクリプトが以前に実行されていない場合に、選択部分でRunWithNewResultsを呼び出す問題を修正。
リリースv16.00 (2016年1月28日)
ハイライト
- カラーのマスク、画像の長方形のクロップ、ピクセルの含有/除外が可能な、新しい画像エディタ。
- 失敗したOCRテキスト検索の診断を支援し、修正を提案する、新しいOCRアップデートパネル。
- Detects existing images(既存画像を検出)し、スイート内にすでにある画像をキャプチャしている場合にそれらを推奨する、新しい機能。
- eggPlantのあらゆる最新機能の情報が得られる、新しいAchievement and Tutorial(アチーブメントおよびチュートリアル)システム。
- スイート内で使用するためのデータファイルやその他のテストリソースを追加する一貫した場所を提供する、スイートウィンドウ内の新しいリソースペイン。
ユーザインタフェースの改善点
- スイートウィンドウに、各種サイドペイン(Scripts、Images、Resultsなど)の表示/非表示を切り替えられる左側ペイン上部のトグルボタンを装備。
- 画像タブでは、以下のことを行える編集モードへのアクセスを提供。
- クロップ
- 個別のピクセルを消去
- 消去したピクセルを復元
- カラーレンジを削除
- カラーレンジを除きすべてを除外
- スイート内に同一画像がすでに存在する場合、画像キャプチャ中に、eggPlant Functionalが検出。新しい画像をキャプチャする代わりに既存の画像を使用してコマンドを生成するかどうかの決定を促すプロンプトが出されます。
- 画像キャプチャ時に、別のスイート(望ましくはヘルパースイート)に画像を保存するオプションをeggPlant Functionalが提示。
- 既存画像のトリミングを行ってみるためのImage Update(画像アップデート)診断機能をeggPlant Functionalが提供。
- ユーザ設定をExport(エクスポート)するためのメニュー項目をeggPlant Functionalが提供。ユーザ設定を別のシステムに移してインポートできるようになりました。
- OCRアップデートパネルが、失敗したOCR検索の診断を支援し、修正を提案。
- 新しいアチーブメントおよびチュートリアルシステムが、eggPlantのあらゆる最新機能についての情報収集を支援。
スクリプティングの改善点
- Macのデフォルトの画像タイプが、TIFFに代わってPNGへ変更。
- 既存のTIFF画像は、引き続き機能します。
- PNG画像の方がサイズが小さく、
- PNG画像の方が広く認知されています。
- この変更により、プラットフォーム間でのスクリプト/スイートの共有が容易になります。
- この設定を戻す必要があるときは、以下のユーザコマンドが使用できます。
- defaults write Eggplant ImageFormat tiff
- スイートウィンドウで、各種サイドセクションを無効化/有効化して、使用しないエリアを非表示にすることが可能に。
- OpenTestCasesが正規の関数に。変更可能なミュータブルオブジェクトではなく、開いているあらゆるテストケースのコピーが返されます。
- リソースのフルパスを取得するための関数を追加。ResourcePath(「resourceName」)を使用します。
- Preciseテキスト検索タイプを使用して、画像内のアルファ値を遵守。
接続の改善点
- eggPlantでは、リモートデスクトッププロトコル(RDP)を利用して接続されるSUT向けに、キーボード定義を事前定義しました。当社の定義に加え、他言語用にこうしたファイルの独自バージョンをユーザが作成可能です。希望の言語 をコントロールメニューから選択してください。
- 複数のRDPキーイベントを修正。
- eggPlantがRFB 5.xサーバに接続されない問題を修正。
- 不正確なRDP認証情報を入力するときに起きた問題を修正。
スクリプティングの改善点
- 新しいラインを編集するときにデータファイルをリロードするよう、表スクリプトを改善。
- v15でもたらされた余分な括弧に関する互換性の問題を複数修正。
バグ修正/微調整
- ペーストボードへのアクセスにより、eggPlantがハングまたはクラッシュするWindows上の問題を修正。
- スクリプトを開くときのMac OS X 10.11上の警告を修正。
- SenseTalkブラウザからコマンドを生成するときのいくつかの問題を修正。
- タブをスイート外へドラッグする際の複数の問題を修正。
- Add式をキャンセルしても新規画像の追加が停止されないことがあった問題を修正。