Eggplant Functional v17リリースノート
以下のノートは、Eggplant Functionalの各リリースで導入された新機能および変更を説明したものです。 以前のバージョンからアップグレードする際には必ず、関連する変更項目を読んでおくことを強くお勧めします。
潜在的な互換性の問題は赤でハイライト表示されます。
互換性
Mac: macOS 10.13、macOS 10.12 OS X 10.11、OS X 10.10、OS X 10.9
Windows:Windows 10、Windows 8、Windows 7、Windows Server 2012、Windows Server 2008
Linux:64ビットのディストリビューションのみ。 Red Hat Enterprise Server 6以降(および互換性のあるディストリビューション)、Debian 5以降、Ubuntu 12.04、14.04
リリース17.2.1(2017年10月24日)
APIテストの改善点
- APIテストに次の自動補完タイプを追加。
- URLにhttp://を追加。
- URLから重複httpを削除。
- URLから末尾の?文字を削除。
- 送信されているJSONの妥当性を確認。
- POST、PUTおよびPATCHリクエストにボディがあることを検証。
- XMLボディの妥当性を確認(Macのみ)。
バグ修正/微調整
- スクリプト実行の終了失敗の原因となり得る問題を修正。
- 複数のモニタ間でEggplant Functionalを実行するときの挙動を改善。
- 中断されたスクリプト実行を越えてapi()関数が持続する原因となった問題を修正。
- APIテストの保存失敗の原因となり得る問題を修正。
- 外部で生成された、グレースケールの画像をスイート内で使用するためのサポートを追加。
- コマンドライン実行の場合、最終引数としてだけでなく任意の場所での-param引数の使用をサポート。
- 生成されたスクリプトコマンドに、使用していないプロパティのプレースホルダが含まれる原因となり得る問題を修正。
- Eggplant Functionalのアップデートにより、macOS 10.13上でZlib VNCエンコーディングをサポート。
- パフォーマンスと安定性の問題を複数修正。
リリース17.2(2017年9月26日)
ハイライト
- APIテスト:RESTおよびSOAP web APIをテストするための新しいスクリプトタイプ(API Tests)を追加。
- OCR Tuner:OCRチューナにより、スクリプティング中にOCR挙動のプレビューが可能に。
- Character Collections(文字コレクション):文字コレクションは、文字列として検索可能な文字画像の集合です。 一貫性はあるもののOCR利用には適さない低品質のテキスト向けとして有用です。
スクリプティングの改善点
- Suite Variables(スイート変数)を追加。設定タブで設定され、APIスクリプトを含むスイート内のあらゆるスクリプトで使用できるように事前定義されます。
- Screenshot connections(スクリーンショット接続)が作成可能に。connectコマンドを使い、nameでスクリーンショットのフルファイルパスを渡して、type:"screenshot"を加えます。
- CSVFormatおよびCSVValue関数を追加。
- TypeEncodedTextが、呼び出されたことをログ。
- textStyleグローバルプロパティを追加。 この新しいグローバルプロパティは、現在のテキストプラットフォームの任意のスタイル用のショートハンドです。例:
set the textstyle.caseSensitive to yes
- textStyleは、「設定」で定義済みのスタイルの参照に利用可能。例:
set the textstyle to "Android"
ユーザインタフェースの改善点
- OCR Tuner:リモートウィンドウのツールバーまたはキャプチャエリアのコンテキストメニューからオンにできます。 表示になっている場合、OCR Tunerは表示の設定でキャプチャエリアエリアにおいて読み取られる内容を画面に示します。 これで、検索エリアを調整したり、プロパティを変更したりして、SUTに最適な設定を決めることができます。 その後、これらのプロパティをText Styleとして保存可能です。
- Diagnostic Preferences(診断設定):eggPlant > 設定 > 実行 > 診断から、画像アップデート機能用、画像とテキストの両方、および手動および自動アップデートの両方に使用する検索発見機能を選択できるようになりました。
- テキスト設定:あまり使われない設定をAdvanced Platform Options(詳細プラットフォームオプション)セクションへ移動しました。 また、OCRで見つかったすべてのテキストのロギングを有効にする新しい設定を設けました。
- Resource Files(リソースファイル):スイート内のResourceリストに新規リソースファイルをドラッグするか、Resourceリストを右クリックしてAdd Resourceを選び、新しいリソースを追加できるようになりました。
- 文字コレクション:文字コレクションにより、SUT上の読みづらいテキスト(解像度の低いテキストなど)を識別できるようになりました。 文字コレクションは、アンチエイリアスされていない一貫性のあるテキストと最適に機能します。
文字コレクションの作成方法:
- コントロール > Start a Character Capture Session(文字キャプチャセッションを開始)と選択します。
- ビューアウィンドウで、コレクションに含めたい文字を1つずつクリックします。 完了したら、「セッションを終了」を選択します。
- Sessions(セッション)パネルで、セッションに名前を付けた上で開きます。
- リスト内の文字を1つずつ選択し、内容を検証します。必要であれば、キャプチャエリアを調整します。
- ひと通り終わったら、Generate Images(画像を生成)をクリックします。
- これで、スクリプト内で文字コレクションを使用できるようになります:
Log readCharacters(myRect, characterCollection:"LowResText")
コマンドラインの改善点
- コマンドラインから開始するときに、-password64 VALUEを使い、Base64エンコード版でパスワードを渡すことが可能に。 同様に、-pass_code64を使うと、Base64エンコード版でパスコードを渡すことができます。
- -DriveOutputFile PATHを渡すことで、ドライブモードで実行中のセッションログが作成可能に。
バグ修正/微調整
- Image Highlighting(画像の強調表示)を有効にすると、ホットスポットが表示されるようになりました。
- 別のユーザによるそのセッションアウトのログ時にRDP接続が再接続を試行しません。
- 最新のRLMライセンスサーバにより、1時間の遅延後にはライセンスが必ず解放されます。 この値は、10分にまで短縮可能です。
- Eggplantスイートが未解決のヘルパースイート参照を持つときの安定性の問題を修正。
- 一部のOCR検索について自動アップデートが作動しない問題を修正。
- shell()コマンド実行時の[NSConcreteTask terminationStatus]例外を修正。
- Linux上でTestplant RLMライセンスサーバを実行する際の問題を修正。
- WindowsおよびLinux上で(X)を使ってスイートを閉じる際に稀に起こる問題を修正。
- Always Display(常に表示)に設定されているときのVariable Watcher(変数ウォッチャー)内の安定性の問題を修正。
- RunHistoryファイルにおける無効なXMLの問題を修正。
- JSONをパースする際の安定性の問題を複数修正。
- スケジュール実行時のメモリパフォーマンスを改善。
- スイート全体の検索フィールドを使用する際の安定性の問題を複数修正。
- (Eggplant Functional 17.1.5以前の)Post-runスクリプトのログを廃止。
- スクリプトのプロパティがオブジェクトとして直接アクセスされたときの挙動を復帰。
- ConnectionInfo()を呼び出すと、失敗した接続の情報が返されるという挙動を復元。
- 実行後スクリプトにおいてSuiteInfo().pathを呼び出すときのエラーを修正。
- 画像アップデートパネルでの表現の追加時の例外を修正。
- スイート全体を通じたルーピングを見つけ、置き換える上での問題を複数修正。
- ファイル名にドットがあるヘルパースイートの問題を修正。
- スイートウィンドウを動かすときのNSSmallFloat例外を修正。
- RDP接続を介したPrintScreenキーのサポートを追加。
- Rapid Capture Sessions(高速キャプチャセッション)がディスク上に保存するスクリーンショットの数を最小化。
- 接続リスト内のStatusアイコンの外観を改善。
- Save Image(画像保存)パネルの視覚的な問題を複数改善。
- スクリプト内でcaptureModeを切り替える際の問題を修正。
リリース17.1.5(2017年8月3日)
ハイライト
- シナリオのサブセットを実行するためのGherkinタグが利用可能になりました。
- 各種Gherkinアクションの前後で共通の動作を呼び出すためのGherkinフックが利用可能になりました。
- RunFeatureコマンドを使って、マスタースクリプトからGherkinフィーチャが実行可能になりました。
スクリプティングの改善点
- Gherkinシナリオは、シナリオキーワードの前にスペースで区切られた複数のタグを持つことができます。 フィーチャの実行時は、実行するタグを指定可能です。
- タグがコンマで区切られている場合は、いずれかのタグを意味します(OR動作)。
- タグがスペースで区切られている場合は、すべてのタグに一致しなければなりません(AND動作)。
- タグがチルダ(~)で区切られている場合は、NOTを意味します。
- "@a,@b ~@c"であれば、(AまたはB)およびCでない場合に実行されます。
- タグは、Tagsフィールドを使ってUIで指定できるほか、-param "@tag"を使ってコマンドラインからも指定可能です。
- 対応するスクリプト(または#scriptを伴って含まれるスクリプト)内に、次のGherkinフックを与えることができます。
- to handle hook_after_feature
- to handle hook_before_feature
- to handle hook_before_scenario
- to handle hook_after_scenario
- to handle hook_before_step
- to handle hook_after_step
- 新しいRunFeatureコマンドを使って、独自の結果コンテキスト(RunWithNewResultsに類似)で実行するフィーチャファイルを指定することができます。 オプションでタグを指定可能です。
- RunFeature "MyFeature", "@MyTag"
- エラー発生時にGherkinフィーチャが他のシナリオステップをスキップするかどうかを操作できるようになりました。
- defaults write Eggplant AbortScenarioOnError YES
バグ修正/微調整
- 結果内のGherkinステータス行をダブルクリックすると、フィーチャファイル内の対応するステップ宣言にジャンプできるようになりました。
- スイート全体の検索を利用して見つかったスイートアセットを扱うときの問題を修正。
- 新しいコレクションフォルダが画像保存パネルで表示されない問題を修正。
- キャプチャモードでコピーを使うと、現在のキャプチャエリアの座標が保存され、キャプチャモードが終了してしまうことがなくなりました。
- Windows Uninstallerがアクティブなランスクリプトを終了しない問題を修正。 これによって、フレッシュインストール実行時にエラーが起こることがありました。
- バウンディングボックスによるエッジ検出が無効化可能に。
- defaults write Eggplant DisableDefaultBoundingBox YES
- 接続ウィンドウのサイズ変更時に起こることがあったMac上のクラッシュを修正。
- 特定のXMLファイルを処理する上での問題を修正。
- リモートウィンドウツールバーのMouse Location(マウス位置)項目の問題を修正。
- モバイルゲートウェイにInstallAppを送る際に起こることがあった問題を修正。
- Windows上で新しいウィンドウを割り当てるときに起こることがあったクラッシュを修正。
-
サイズの大きなMicrosoft Excelファイルを扱うときの安定性の問題を修正。
-
スクリプト終了時にExcelファイルおよびデータベースが閉じない問題を修正。
-
ユーザが画像アップデートパネルから強調表示の長方形をクリックしようとすると、エッジ検出が作動する問題を修正。
リリース17.1.4(2017年6月30日)
ハイライト
- LiveDriveにより、GUIが利用可能なドライブモードでeggPlant Functionalを起動できます。 これは、外部エージェントから送られたコードのデバッグ時に特に便利です。 有効化するときは、引数-rungui YESを使用します。
- URLのレスポンスヘッダが取得できるようになりました。
put the responseHeaders of url "https://www.google.com"
バグ修正/微調整
- Linuxプラットフォーム上でODBCを使用する際の問題を修正。
- 多数の画像を持つコレクションを画像アップデートパネルで立ち上げると起こることがあったハングを修正。
- 画像アップデートパネルで起こることがあったクラッシュを修正。
- ファイルシステム内のリソースが見えるようにする機能を追加。
- 一般的なコンテンツタイプのヘッダを伴うURL値を取得するための呼び出しで、返されるデータがdefaultStringEncodingに変換されるようになりました。
- 画像フォルダへのフルスイートの追加を防止。
- 拡張子が大文字の画像をインポートする際の問題を修正。
- Windows上で複数のeggPlant Functionalを同時に起動すると失敗することがある問題を修正。
- ファイルへの出力をリダイレクトしていたWindows上のshell()コマンドの問題を修正。
- スクリーンショット接続用に特定の画像を用いる際の問題を修正。
- ValidCharacters:"*"式とともにアンダースコア「_」が使われなかった問題を修正。
- 接続リストのソートの問題を修正。
リリース17.1.3(2017年5月20日)
バグ修正/微調整
- 画像アップデート表示後に起こることがあったクラッシュを修正。
- 64ビット版のeggPlant Functional上でGUIライセンスの検出が実行ライセンスにより妨げられることがあった問題を修正。
- ファイルシステム内のリソースが見えるようにする機能を追加。
- コンテナとして使われるnode式の互換性の問題を修正。
- ターボキャプチャセッション中にSUTからの接続が切れると、eggPlant Functionalが混乱状態のまま残されることがあった問題を修正。
- ライブモードのトグルキーを使用したアクションを送信する際の問題を修正。
- ライブモードのトグルキーとしてShiftを設定する際の問題を修正。
- スイートの設定ページにおける変更がハングを引き起こすことがあった問題を修正。
リリース17.1.2(2017年4月22日)
バグ修正/微調整
- Cursor Location(カーソル位置)ツールバー項目の問題を修正。
- エッジ検出作動時の逸脱ロギングを排除。
リリース17.1.1(2017年4月19日)
ユーザインタフェースの改善点
- エッジ検出が、ビューアウィンドウでのキャプチャ時のデフォルト動作になりました。 Shift-クリック(またはドラッグ)で既存キャプチャエリアを移動できます。
接続の改善点
- RDP接続においてTLS 1.2のサポートを追加。
スクリプティングの改善点
- Excelのサポートを最大16,384列に拡張。
- ImageFound()の呼び出し時にAuto Update(自動アップデート)が作動する機能を追加。
- set the VerifyImageFound to "Always"
バグ修正/微調整
- ADBが起動時に立ち上がらない設定になっている場合の画像追加時のハングを修正。
- Windows上で画像アップデートのサジェスチョンが空白に見えることがある問題を修正。
- Fedora 21向けのlibcryptライブラリサポートを追加。
- 動画を開始したものの停止しないスクリプトの終了時の例外を修正。
- ターボキャプチャセッションにおける最初のクリックの問題を修正。
- ターボキャプチャセッション中のOCRコマンドの間にカラーパネルを使用するときの例外を修正。
- 自動アップデート中にOCRアップデートを作動させる際の問題を修正。
- 検索の継続中に画像タブを閉じる際のクラッシュを修正。
- サイドパネルにスクリプト用の拡張版ツールチップ情報を追加。
- 64ビット上でRDPを介したアプリケーションキーのサポートを追加。
- Image Tolerance(画像の許容値)スライダが動くとともに画像が更新されない問題を修正。
リリース17.1.0(2017年3月31日)
ハイライト
- Microsoft Excelのサポート:eggPlantは、スクリプトの一環としてMicrosoft Excel (.xlsx)ファイルから値を読み書きできるようになりました。 詳細については、スクリプティングの改善点をご覧ください。
- 画像アップデートのRemedy(対応策):スクリプトのロバスト性向上のため、固有の置き換え画像または属性変更を伴ったeggPlant提案の対応策の中からいずれかを手早く選べます。
- 複数画像アップデートパネル:画像コレクションを使って検索を行うときに、すべての画像が画像アップデートパネルに表示されます。
- 高速キャプチャ:高速で連続して、画像としてキャプチャしたいインタフェース要素を手早くクリックできます。 新しいエッジ検出機構により、ほとんどの画像に自動で的が絞られます。
ユーザインタフェースの改善点
- キャプチャモードでエッジ検出を使うと、リモートビューア画面でShift-クリックすることにより、キャプチャ領域のサイズを自動調整できます。
- 画像アップデートパネルに推奨対応策が表示されるようになりました。 推奨対応策から1つ選ぶことで、新しい画像をキャプチャしたり、画像のプロパティを変更したりできます。
- 高速画像キャプチャセッションは、コントロールメニューまたはビューアウィンドウのツールバーから開始できます。 このキャプチャモードでは、キャプチャしたい各インタフェース要素をクリックします。 セッションを終えると、クリックした画面上のあらゆる場所に、推奨のキャプチャ領域が設けられます。 それらを調整し、名前を付けて、新しい画像セットを生成することができます。
- ターボキャプチャセッションが、画像境界の検出にエッジ検出を使用するようになりました。 画像の位置またはその付近にテキストが見つかったときは、画像のキャプチャの代わりに光学文字認識(OCR)コマンドの挿入を選択することができます。 また、新しい画像をキャプチャする代わりに一致する既存の画像を使用するよう選択することもできます。
- 画像アップデートパネルが、コレクションまたは画像検索コマンド内の全画像を検索するようになりました。 これらの画像は、パネル上部に一覧表示されます。 特定の画像を選んだ上で、そのプロパティを診断したり、調整したりすることが可能です。
- OCRアップデートパネルが、タイミングの誤差をとらえる標準検索を行うようになりました。 このパネルには、画面上でテキストの一致を見るための推奨対応策も表示されます。 こうした設定は、一時的に使用できるほか、コピーしてスクリプトに適用することもできます。
接続の改善点
- UltraVNC(VNC設定)におけるtightエンコーディングのサポートを追加。 このモードは、低遅延接続を介したライブモード使用時に役立つ非可逆圧縮です。 注:画像のキャプチャ時やテストの実行時にはTightエンコーディングを使用すべきではありません。
- Windows上のSSH接続の直接サポートを追加。 ユーザのSSHディレクトリにプライベートキーを設定する必要があります。
- 非インタラクティブSUTとしてスクリーンショットを使用する機能を追加。 事後に画像をキャプチャする場合や画像の比較を行う場合に便利です。
- パスワードセットを持たないRDP接続をサポート。
スクリプティングの改善点
- スクリプトウィンドウ内で暗号化されたテキストをサポートするコマンドを追加。 このEncodeText()関数は、エンコードされた文字列のもとになる文字列(およびオプションのシークレットキー)を取ります。 その文字列をTypeEncodedTextコマンド(エンコードされた文字列とオプションのキーを取ります)に使用すると、SUT上に文字列を入力することができます。 キーを提供しない場合、スイートが自動的に専用のキーを生成し、保存します。 エンコードされた文字列の生成は、スクリプトエディタのInsert(挿入)メニューからも行うことができます。
- 関数アクセスまたはデータベースコマンドによって、Microsoft Excel (.xlsx)ファイルへのアクセスが可能に。 関数アクセス手法では、次の3つの新しいSenseTalk関数を使用します。
- Workbook()関数は、Excel スプレッドシートへのアクセスの出発点です。 この関数は、1つのパラメータとしてExcelファイルのパス名を取ります。 Workbook関数がワークブック参照を返し、今度はそれをWorksheet()またはCell()関数に使用することで、ファイルの中身にアクセスしたり、ワークブックのその他の情報を得たりすることができます。
set caseBook to Workbook("TestCases.xlsx")
- Worksheet()関数は、ワークブック内の特定のワークシートへのアクセスを提供します。 呼び出す方法としては、2つのパラメータ(ワークブック参照とシート識別子)を渡す方法、または追加のパラメータ(シート識別子)とともにworkbookの関数として呼び出す方法の2通りがあります。 シート識別子は、シート名でもシート番号(ワークブックの最初のシートが1、2番目のシートが2など)でも構いません。
set custSheet to Worksheet(caseBook, "Customers") set custSheet to caseBook.Worksheet("Customers") put caseBook's worksheet(2) into custSheet
- Cell()関数は、ワークシートの個別セルへのアクセスに使用します。 呼び出す方法としては、2つのパラメータ(ワークシートまたはワークブック参照と、セル識別子)を渡す方法、またはパラメータとしてセル識別子とともにworksheetまたはworkbookの関数として呼び出す方法があります。 セル識別子は、「C6」のような従来型のセル名でも、(6,3)のような行と列の識別番号の組でも構いません。 Cell関数が返す値は、スプレッドシートのセルに格納されている内容に応じて、文字列、数値、真偽値または日付を取ることができます。
put cell(custSheet, "D2") into balanceDue put custSheet.cell(4,7) into workingBalance
Cell関数はワークシートのセルに値を格納するのにも使えるほか、Cell の返り値への参照が変数に割り当てられている場合は、その変数がセル参照のように振る舞うため、その変数に別の値を格納すると、その値がファイル内のセルに書き込まれます。
put the date into cell(mySheet, 3,5) — 行3列5に日付が格納されますadd 1 to custSheet's cell("E3") — custSheetのセルE3が更新されます
- Workbook()関数は、Excel スプレッドシートへのアクセスの出発点です。 この関数は、1つのパラメータとしてExcelファイルのパス名を取ります。 Workbook関数がワークブック参照を返し、今度はそれをWorksheet()またはCell()関数に使用することで、ファイルの中身にアクセスしたり、ワークブックのその他の情報を得たりすることができます。
データベース手法では、SenseTalkのデータベース機能を使用します。 データベース識別子プロパティリストには、「type」および「file」プロパティを含める必要があります。例:(type:"excel", file:"myWorkbook.xlsx")
ワークブックの各シートは、シート名でアクセスされる、テーブルとして扱うことができます。 各シートの最初の行は列名として使用され、それ以降の各行はレコードとみなされます。 さらに詳しい情報は、テーブルに関する当社のドキュメントをご確認ください。
バグ修正/微調整
- 各ペインのトグルボタンに相当するアイコンをスイートペインに追加。
- キャプチャセッションで画像を指定するときのホットスポット調整機能を追加。
- スイート検索で、表内の一致を強調表示。
- スケジュールの実行中にスクリプトを編集すると起こることがあったクラッシュを修正。
- backspaceを使用すると起こることがあった元に戻す例外を修正。
- IgnoreSpaces OCR診断が、検索対象の文字列と画面上で読み取られるテキストのスペースを適切に無視。
- Linuxの新しいバージョンをサポートするため、ライブラリのサポートを追加。
- 特定の検索語を使用すると起こることがあった例外を修正。
- フルパスを使ってスクリプトを実行するときに、スクリプトとブレークポイントがリソースを解決。
- スクリプトがすでに選択されている場合、左側からスクリプトを開けない問題を修正。
- スクリプト名の変更が表示されない問題を修正。
- スクリプト名が空白に変更されるのを防止。
- スイートリソースへのアップデートを妨げることになっていたpollDirectoriesにおける問題を修正。
- SCMチェックアウトのList Branchesをクリックする際のクラッシュを修正。
- UIが表の列を広げられない状況を防止。
- 画像リスト内の現在選択されているフォルダで新しい画像フォルダを作成可能に。
- 前のバージョンのアンインストールが完了する前にインストールを開始してしまうWindows Installerの問題を修正。
- 設定のエクスポート時のハングを修正。
- 変数ウォッチャーでツリー値を閲覧できる機能を追加。
- ライセンスパネルでDoneをクリックすると、ライセンスキーを保存。
- Windows上でファイル属性を設定する際の問題を修正。
リリース17.0.3(2017年1月11日)
バグ修正/微調整
- 左サイドメニューのアセットが、相対パスを使って参照されるヘルパースイートについて適切に表示。
- 左サイドメニューからのアセットの検索と置換および起動に伴って起こることがあったクラッシュの問題を修正。
- 検索と置換の間に起こっていたループの問題を修正。
- ユーザホームパスを使って参照されたスクリプトを実行する際の問題を修正。
- WindowsおよびLinux上でアセット名を変更する際の問題を修正。
- ウィンドウの見える範囲を越えた右側の部分に、一部の新規タブが立ち上がる問題を修正。
リリース17.0.2(2016年12月18日)
バグ修正/微調整
- Windows上でのコマンドラインからの実行が次第に遅くなっていく問題を修正。
- Windows上でのコマンドラインからの実行が誤ったユーザ設定を使用することがあった問題を修正。
- RDPを介した接続時のAltキーの問題を修正。
- ヘルパースイートパスを編集できる機能が復活。 「Helped By」ヘルパースイートの削除試行が不可能に。
- 相対パスで参照されているヘルパースイートを左手メニューに可視化。
リリース17.0.1(2016年12月12日)
バグ修正/微調整
- RDPを介した接続時のWindowsキー、キーパッドキーの問題を修正。
- 画像ファイルの拡張子がスクリプトに追加されていた問題を修正。
- Omega13がAttemptRecoveryを呼び出す問題を修正。
- Linuxを使ってRDP接続を確立する際の問題を修正。
- NSMallocExceptionを報告するLinux上の問題を修正。
- スイート全体の検索フィールドからのNext/Prev動作を修正。
- ヘルパースイートの位置を特定し、複数のWindowsパスを伴う結果を記録する際の問題を修正。
- 古い+Mobileキーで実行する際の問題を修正。
- ヘルパースイート追加時に画像保存パネルをリロード。
- RDPに伴うクリップボードの動作を、ヌル終端文字を排除するよう標準化。
- 一部のケースにおいてeggPlant Functionalバージョン16.1.2を正しくアンインストールする際の問題を修正。
リリース17.0.0(2016年11月28日)
ハイライト
- コントロールメニューまたはリモートウィンドウのツールバーから「動画の録画」が利用可能になりました。 また、StartMovieおよびStopMovieを使って、スクリプトの中で録画の開始および停止を行うこともできます。
- 統合されたヘルパーリソース:ヘルパースイートを含んだスイート内で、そのヘルパースイートからのスクリプトと画像を閲覧および使用することができます。
- スイートの検索と置換:スイート全体を通して、すべての文字列インスタンスの検索と(オプションで)置換を行うことができます。
- ShouldRepositionMouse:このデフォルト設定がYESからNOへ変更されました。 大半のVNCサーバでは、カーソルが画面の画像イメージとは別に送られるため、この設定は必要ありません。 IP-KVMを使用するときには、この設定が必要です。 この設定は、設定 > 実行パネルまたはスクリプトから再び有効化することができます。
- 検索タイプのTextの名称がSmoothに。OCRと区別するため、検索タイプTextの名称を「smooth」に変更しました。 この検索タイプは、テキスト以外にも有効です。 既存の画像は同じ検索タイプの使用を継続し、スクリプト内で使用される場合は検索タイプとして依然「text」という名称が遵守されます。 ただし、ImageInfo()では、SearchType:"Text"ではなく、SearchType:"Smooth"と報告されます。
- 64ビットのサポート:eggPlantが64ビットのアプリケーションとなり、パフォーマンスとメモリ容量が向上しました。
接続の改善点
- RDPの強化: RDPがより幅広いセキュリティ設定にわたって機能し、ほとんどの状況でパフォーマンスの向上が見られます。
- PinchIn/PinchOut:リモート画面ウィンドウに、手動でピンチインやピンチアウトが行えるツールバーを追加しました。
- eggCloud接続の設定:eggCloud経由で、eggCloud設定パネルに対して接続のデフォルト設定を操作できる機能を追加しました。 設定できる値は、ColorDepth、ScaleRemoteScreenおよびBlendScaledScreenです。
ユーザインタフェースの改善点
- 統合されたヘルパーリソース:ヘルパースイートを含んだスイート内で、そのヘルパースイートからのスクリプトと画像を閲覧および使用することができます。これを有効にするには、スイートのScriptおよびImageリストのコンテキストメニューをそれぞれ利用します。
- スイートの検索と置換:スイート全体を通して、すべての文字列インスタンスの検索と(オプションで)置換を行うことができます。
- スイート内のサブフォルダにスクリプトを保存できるようになりました。 サブフォルダはスクリプトの「名前」の一部となること、サブフォルダは自動的に検索されないことにご注意ください。 したがって、Folder1にあるScript1を呼び出すときは、「run Folder1/Script1」を使用しなければなりません。
- InitialSuites/FinalSuitesおよびヘルパースイートからのResult Images(結果画像)は、ログの確認時に結果ペインで視覚的に表示されます。
- 設定タブの新しいHelper Suite(ヘルパースイート)メニュー項目およびボタンを使うと、現在選択されているスイートに自動的に含まれる新しいヘルパーを作成することができます。
- 前のセッションからのOpen Suite tabs(スイートタブを開く)の再開が一般設定パネルで無効化できるようになりました。
- 新しい-openコマンドライン引数。 -open ファイルパスを使うと、コマンドラインから特定のスイートを開くことができます。 最後にeggPlantを閉じたときに別のファイルが開かれたままになっていた場合は、以前開いていたファイルの代わりにコマンドラインで指定したスイート(またはスクリプト)が開かれます。
スクリプティングの改善点
- 複数行のテキスト検索を改善:オプションの新しい属性、IgnoreNewlinesをYESに設定すると、文字列が複数行に分かれていてもマッチングが行われます。
- Android SUT向けにSetDeviceLocation関数を追加。 このAndroidロケーションシミュレーション機能を使うと、特定の所在地にあることをデバイスに伝えることができます。 方法としては、2つの数値パラメータ(緯度と経度)を指定するか、または属性(緯度、経度、高度、方位、速度、精度、時刻)のサブセットを備えたディクショナリを提供することもできます。
- Each式でWhichおよびWhose が使えるようになりました。 これで、Each式の一部のWhere節が簡易化され、読み取りの精度が上がります。 本来、Whichは「where each」であり、Whoseは「where each’s」です。
バグ修正
- Windows版eggPlant Functional立ち上げ時の起動時間を改善。
- より多くのGitツール(GitLabなど)が扱えるよう、Git互換性を改善。
- コマンドラインからの起動時に、開くスイートを指示できる機能を追加。
- コマンドラインのスクリプト実行でRDP使用時にremoteClipboard()が失敗してしまう原因となり得るバグを修正。
- Windowsキーが選択されたテキストを消去してしまう原因となり得るバグを修正。
- Connection Doctor使用中に接続情報を編集するとeggPlant Functionalがクラッシュしてしまう原因となり得るバグを修正。
- CaptureScreenが与えられた長方形を遵守していなかった問題を修正。
- 複数行のテキストが誤った位置にあると報告されてしまう原因となり得るバグを修正。
- ignoreSpacesテキスト(OCR)プロパティによって無視される空白文字を多様化。
- SCMの「Revert(元に戻す)」ボタンを「Discard changes(変更を破棄)」に変更し、Windowsオペレーティングシステム上の操作失敗の原因となり得るバグを修正。
- Bonjour Discovery設定をデフォルトでOff に変更。
- ピクセル当たり32ビットではない画像に関連して稀に起こるクラッシュを修正。
- ContrastColorテキストプロパティで与えられたRGB値が無視される原因となっていたバグを修正。
- 共有RLMライセンスファイルについて、eggPlant Functionalが/Library/Eggplantディレクトリ内を探さないバグを修正。